廃車になる車を解体してリサイクルを行う会社が青森にあります。
その会社は、㈱青南商事と言います。
ある日、写真家の菅原一剛さんから連絡があり、
現状はリサイクル出来ずに捨てている車のエアバックを使って、
バッグを作れないだろうかと相談を受けました。
これまではゴミにしかならなかったものが、
新たな生命を吹き込まれ社会に戻っていく。
新たな生命を吹き込まれ社会に戻っていく。
それを現実に可能なこととして社員の方に見て頂き、
自分たちの仕事に意味と誇りを感じてもらいたい。
そして同社が今年迎える「40周年」を祝いたいというお話でした。
僕はその計画に感心し、それを何とか実現したいと思い引き受けました。
でも始めてみるとそんなにことは簡単ではありませんでした。
車が違えばエアバックの形やサイズも違います。
生地の色も様々あります。
汚れもあります。
臭いもあります。
ネジやナットなどの部品が混入していることもあります。
生地が特殊なため、裁断の刃を何度も作り直しました。
車から切り離されたエアバック |
でもそんな問題一つ一つに根気よく向かい合い解決してくれたメーカーさん。
その解決に協力してくれた青南商事の方々。
それらが一体となって生産は続けられました。
そしてようやく今回のエアバックトートが完成したのでした。
完成したトートバッグ(取手部分はシートベルト) |
この仕事を通して改めてモノづくりには、
熱い情熱が不可欠なんだな〜と思いました。
✱
青南商事さんの記念式典も盛況のうちに無事終了したと聞き、
とても嬉しく思っています。
そして 先日メーカーさんにお礼を言いに行ってきたのですが、
「清野さんから受けた仕事だから、私たちも最後までやれたんですよ!」
といって頂き、かなり感動してしまいました。
人間一人のチカラなんてちっぽけなもんですが、
こういう仲間がいることが「トータルのチカラ」になるんだなぁと思いました。
関係者の皆さん、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
このバッグは、BEAMSのCULTUARTで取り扱いがあるそうです。
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