震災が発生してから丁度2年が経ち、
3月9日から3月11日にかけて仙台に行く機会があり、
震災後初めて現地へ行って参りました。
これまで行きたくてもずっと行けなかったので、
少しばかり情けない気持ちになっていましたが、
今回やっと行くことが出来、望みが叶いました。
だから僕と同じような気持ちをお持ちの方にお伝えしたいと思い
この場でブログに書くことにしました。
よろしければ御覧ください。
✱
3月10日(日)
津波の影響を直接受けた荒浜へ向かう途中、
強い風の影響で土埃が舞い、車の外は黄色く曇っていました。
写真では解りづらいのですが、
強風で巻き上がった土の影響で景色が霞んで見えました。
津波によって破壊されたままになっている小学校の体育館です。
道路を挟んで小学校の反対側は綺麗な住宅街だったそうですが、
今はご覧のような荒野になっていました。
荒浜に立っていた防風林もご覧なのような姿になっていました。
その日は風と土埃の影響で、太陽も霞んで見えました。
震災以降、海水浴場は閉鎖されました。
ここを訪れた息子は何を想っていたのか、
ただ呆然と海を見ていました。
砂浜には海の近くまで降りて行った人の足跡が残っていました。
全てを飲み込んで行った津波の恐ろしさが残っていました。
木も鉄も駄目だったんですね。
その日は立っていられない程の強風が吹いていました。
まるで津波で亡くなった方々の魂が舞っているようでした。
復興を願う黄色いハンカチも強風で、今にもはち切れそうでした。
津波の時に多くの人が避難した小学校です。
ここの屋上から全員が救助されるまで、3日掛かったそうです。
避難する時に多くの小学生が、
水に浮いている沢山の死体を目撃したのだそうです。
門扉だけが残っていた住宅です。
殆どの家は土台だけを残して、家屋は無くなっていました。
そんな中残っていた家が1軒だけありました。
中を拝見してみると、ご覧のような有様でした。
生活の様子が垣間見られると余計に胸が絞め付けられ、
どうか家人が無事であって欲しいと願うしかありませんでした。
他の被災地でも沢山あった光景なんですが、
壊れた窓ガラスからカーテンがバタバタと風にたなびいている風景には、
悲しさを感じずにはいられませんでした。
お墓の墓石はよく見るとみんな傷だらけだったのですが、
きっと家族が積み直しに来たのでしょうね。
綺麗に復元されていました。
車のスクラップをプレスしたものが、
壁のように100mぐらい続いていました。
積み上げられた高さは4〜5mぐらいあったと思います。
真ん中に175cmぐらいの人が立っています。
ふと地面に目を落とすと
靴が片方だけ落ちていました。
お地蔵様も誰かの手で、またここに祀られたのだと思います。
✱
3月11日(月)
この日は石巻へ行きました。
仮設店舗で仙台味噌ラーメンを美味しく頂きました。
地元の方から聞いた話ですが、
「銀だこ」さんが震災後すぐにこの地に本社を移し、
現地の方を採用して、すぐにお店を開店させたそうです。
地元では大変人気のある企業だそうです。
この日は月曜日ということで3店舗しか開いていませんでしたが、
週末などは左奥がステージになっており、
そこでライブなども行わているそうです。
地元の方が営まれているパン屋さんです。
石巻=ロックンロール
ユーモアがあっていいですね!
遠くに見える建物が製紙工場です。
最近営業が再開されたらしく、
煙突から白い煙が立ち上っていました。
津波によりこの辺りを流れた海水の水位が記された塔がありました。
6.9mにもなったんですね。
実際にその高さを見ると、想像を超えた高さでした。
献花台に花を供え、お祈りをする訪問者の方々です。
地元の方が「がんばろうね!」と声を掛け合う姿を
ところどころで見かけました。
このような子供が描いた絵を見て、
改めて子供は未来であり希望なんだなと感じました。
神戸からボランティアの方がいらっしゃっていて、
無料でコーヒーやパンを配っていました。
「自分たちも震災の時は助けていただいたから」と仰っていて
人の情けって、とても温かいなと感じました。
震災直後の写真が展示されていました。
今は瓦礫が撤去されて更地になっていますが、
こんな有様だったんだということが写真を通してよく解りました。
この火は被災した石巻地域から木片を集め
それを種火として1年前からここに灯されたそうです。
「亡くなられた方への追悼の思い
生き残った私たちの”がんばろう”とする思い
心に残したく燈しました」
と記述されてあったことをご報告させて頂きます。
震災から丁度2年が経ったこの日に
東北を訪れることが出来たことは、
本当に意味のあることだったと思います。
いずれまたこの地を訪れたいと思いながら帰路につきました。
途中の高速道路でSAに車を止め、
地震が起きた午後2時46分に黙祷を捧げさせて頂きました。
地震が起きた午後2時46分に黙祷を捧げさせて頂きました。
0 件のコメント:
コメントを投稿